4がつ 10にち FF7リメイクがはつばいされた 日です。
きょうもいちにち おつかれさまでした。
たんじょうびのかた おめでとうございます( *´艸`)
自覚していませんでしたが、私はヴィレヴァン愛が強いようです。
「ヴィレヴァンは あなただけの楽しみ方がある」
思えば出会いは京都。
真正サブカル女子に連れていってもらえたこともあり、大感動。
地元大阪店が藤子不二雄コーナーに力を入れていて、よく行きました。
一人暮らしをした記念にドラえもんのコロコロクリーナーを買ったことや、藤子不二雄大全集を手にとれたことも良い思い出です。
↑内容はけっこうハードです。
独自の楽しみを追求してきましたが、おばさんになるにつれ心境の変化が起こりました。
「なんか面白くなくなった~」「ヴィレヴァン前のほうがよかった~」などと、勝手なことを言いだすようになり、ヴィレヴァンと袂を分かつことになりました。
しかし、今年、たまたま長期研修がはいり、たまたま朝のタリーズでのモーニングタイムが気に入り、たまたまヴィレヴァン創始者菊地敬一氏の本がうちに転がっていたことから、毎日タリーズで読書に明け暮れました。
あ、やっぱりヴィレヴァンって素敵な店じゃないかと。
↑一か月かけて熟読(笑)
そして、はじまりのばしょ、愛知県にある本店に行きたくなって、この春友人を誘って行ってきました。
(Sちゃんいつもありがとう)
「本店と他店の違い」
本店は国道153号線の道路沿いに、特に主張することなく建っていました。
愛知県名古屋市天白区植田西1-515。
最寄り駅から徒歩10分越え。歩きました。
(Sちゃん、ほんとごめん)
駐車場はかなり広め。
その日は強風で、ドアがガタガタ揺れていました。
印象としては、令和の時代に少し置いていかれているように見えました。
中に入ってみると……😊
まぁ心地よい空気。
ヴィレヴァン本店は倉庫なのだけれど、上を見ても前を見ても発見がある。
物の置き方ひとつとっても、従業員さんがこの空間を大切にしているということがわかりました。
時代に置いていかれたとかいってごめんなさい。
レトロ、ノスタルジック、ゴシック、どんな言葉もあてはまらない、品格を感じます。
ジャズが好きな菊地氏。ヴィレッジ・ヴァンガードの由来はニューヨークのジャズクラブのようで。
ーせっかく作った夢のような空間を大事に育てていこうー
創始者の菊地氏と奥様の言葉が、そこにありました。
「実は書店です」
ヴィレヴァンって本屋さんなんですか?
先日20代の女性にヴィレヴァン好きを打ち明けた際にけっこう驚かれましたが、ヴィレヴァンのベースは本屋です。
創業者の菊地さんはジャズ好きな読書家であり、書店できちんとノウハウを学んだ方です。
本店は、本の置き方が素敵だと思いました。見たことない本がいっぱい!
ウミガメのスープの本とか、星新一のコミック本とかきれいに置いてあって、在りし日の自分を思い出させ、脳を揺らします。
POPよき。音楽よき。
画像良き。そっと置かれている本良き。
要は空間が好きですね。
バイク全然興味ないのに立ち止まってしまう。
Sちゃんを置いてけぼりにしてしまいそうな好奇心で、店内を見て回ります。
しかし、友人としゃべりながら歩く感覚はかけがえがない。
こんな日々はありそうで、あまりないから。
記念に菊地君の本屋を買いました。
本を手に取ると、空間が一気にさびしくなってしまって、ちょっと罪悪感。
本は入り口近くの目立つ場所に置いてあって、創業者への敬意を感じます。
帰りの電車で読むと、ダメ人間がわちゃわちゃしている話ではなくて、本屋の経営について詳しく書かれていて、学びのある書籍でした。
「ガチャガチャと現実」
店を出ると、春風とか言ってられない突風。体勢保持困難。
しかし、趣味は多少違えど同じ価値観をもつ私とSちゃん。
記念におそろいでガチャガチャでもしましょう、とガチャガチャにトライ。
……ん?
100円玉が投入口で固まって動かない。
……抜けないね。
……。
……さ、店長呼ぼうか。
店員さんに鍵をあけてもらい、無事にガチャ作動しました!
「襤褸くてすみません」と、店員さんは申し訳なさそうにしていました。
ーーいいえ店員さん。
こんな貴重な体験ができるのは、ヴィレヴァン本店だけだと思います。
よく見たらガチャボックスは、ひどく錆びついている。
一体何十年働いてきたらこんな感じになるのだろう。
そしてまだしばらくはここに佇むのだろう。
それが、とても尊かった。
私は、こんな無意味な感受性を大切にしたいと思うのです。
※Sちゃんとおそろいのものが当たりました😃